「道楽的分析の指標」について、前回は「反省せずに分析しよう」というテーマでお送りしました。
今回は、第2弾として、「時間の流れを逆転させてみる」というテーマでお送りしてまいります。
時間の流れを逆転させてみる
道楽的分析について、大事な【モノの見方】が幾つかあります。
まず一つ目は、「時間の流れ」です。
前回取り上げた「反省」というものは、過去に目を向けるものですが、普通に生きていると、時間の流れは、過去から未来に向かうものだと当然のように思いますよね。しかし、そうではないという説もあります。
それは、「時間は【未来→現在→過去】に向かって流れている」というものです。
なんだか都市伝説のように聞こえるかも知れませんが、あながちそうとも言い切れないんですよ。
この意味が本当に腑に落ちると、まさに人生に「パラダイムシフト」が起きます!
通常、物事は、過去に原因があり、現在に結果があると思われがちです。同じように現在の原因が【種】となって未来に結果という【果実】が現れると無意識に思っていますよね。
しかし、時間軸を逆転させて考えてみると、原因(種)は未来にあり、過去に起こったことはその結果(果実)となります。
すなわち、過去の経験の意味を考える時は現在を起点に、今経験していることの意味を考える時は未来を起点にします。
『今種を蒔いて、将来の不確定な何かにつなげる』のではなく、『すでに確定している未来から伸びた果実を、今、経験として受け取っている』と考えてみるのです。
そうすると、今経験していることすべてに対して、より確固たる意味づけができるようになります。
つまり、確定した未来(原因)にするためには、そのために乗り越えなければならないことがあることになります。
例えば、「甲子園優勝」という未来を確定したとします。
甲子園で優勝する為には、優勝に見合った代償を払う必要があります。
まず、優勝を狙える高校に進学すること。その為の勉強や練習が必要となります。優勝するに相応しい、厳しい特訓はもちろん、遊びたい気持ちを我慢したり、時間も労力も費やさなければなりません。失敗や挫折するようなことがあったとしても、それを乗り越えなければ辿り着けないからこそ、失敗や挫折が結果として起こったわけです。
そういった苦難困難を乗り越えて、優勝に見合う代償を払ったことで、優勝に辿り着くことができます。
もちろん、すべてが思い通りに行くとは限りません。未来を確定したといっても、感覚としては未来は不確実なものだと感じられますし、勝手に確定させただけで、実現するかはわかりません。もし、その結果に納得がいかないと、『HUNTER×HUNTER』のゴンさんのようになってしまうかもしれません。
詳しくはこちらをご覧ください!
具体的な未来を確定してしまうと、叶わない時の反動が起こってしまいます。量子力学的にも、未来を確定することは、逆に叶わないとも言われていますが、形としての未来ではなく、状態としての未来を確定させることを、道楽舎としてはオススメします。
自分の人生を「物語」として捉えてみる
我々はアニメや漫画など「物語」を好みますが、物語というものは、実は未来から過去に向かって時間が流れて作られるんですね。つまり、「こういう物語を描きたい」という思いがあり、作者は物語を面白くする為に、強力な敵を生み出したり、主人公に酷い仕打ちをします(笑)。主人公は試練を耐え、苦難を乗り越え、仲間と共闘して、ラスボスを打ち倒し…物語は完結します。
そして、完結した時にわかるはずです。
「仲間の存在も敵の存在も、良い経験も嫌な経験も、
それがなければ完結できなかった」
と。
これは、物語の中の話だけではなく、自分の人生に置き換えることができます。
このように、自分の人生を「物語のようにして生きる」のが「道楽(その過程を存分に味わうこと)」であり、それを実践するのが「道楽舎」です。
一度、時間の流れを逆転させて自分の人生と向き合ってみたら、全く違う見え方をするかもしれませんよ!
次回は、シリーズ最後として、【 ”せい”を"おかげ"にするには 】をお送りいたします!
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