「Easy Breezy」
道楽舎も注目している神アニメ『映像研には手を出すな!』のオープニング「Easy Breezy」という曲が、とても道楽的なので紹介したいと思います。
まずはOP動画をご覧ください♬
なんとも中毒性の高いアニソンなんですが、映像研を観る時に、絶対OP飛ばしをせずに観てしまうんですよね。
ちなみに、宇多田ヒカルさんも「Easy Breezy」という曲を歌っているのですが、「簡単な」とか「気楽に」という意味だそうです。
映像研のOPは「chelmico」という女性二人のラップユニットです。映像研の主題歌を担当したことで、今後さらに活躍するのではないでしょうか?
それでは、この曲の歌詞にある道楽的なエッセンスを、道楽舎としても大事にしたいと思い、紹介してまいります。
「なるようにするのさ」
「なるようになる」と歌われている曲は色々あり、聞いたことのある言葉だと思います。
ビートルズの名曲「LET IT BE」は「なるがままに」という意味だし、B’zの「easy come easy go」は「悪銭身につかず」ということわざが元になっているそうですが、意味合い的には「気楽に行こう」という感じです。あとは、きっと誰もが聞いたことがある、CMでも使用されている「ケ・セラ・セラ」も、「なるようになるさ」という意味です。
このように、「なるようになる」という言葉は
「物事はなるようになるんだから、考えたって仕方ない。気楽に行こうぜ」
という感じがしますが、どこか受け身のように感じます。少なくとも、「なるようになる」という言葉は、「結果を気にせず、今を楽しもうぜ」というように、道楽を感じる言葉で、共感する言葉ではあります。
しかし、それを超えてきたのが『映像研には手を出すな!』のオープニング「Easy Breezy」の歌詞にある「なるようにするのさ」という言葉です。
「なるようになる」は、どこか受け身な感じがしますよね。来たものを受け入れる。それも簡単なことではありません。しかし、どこか諦めていたり、自主的に何かをするという意味合いは薄かったりします。
しかしどうでしょう。「なるようにする」というのは。
「なるようになるけど、だったら自分がそうなるようにしていこう」
そんな能動的な意味合いを感じるんですよ。
「なるようになる」という受け身だけでは、誰かの思惑に流されたりする印象がありますが、「なるようにする」ことで、自分が周りを巻き込んでいくというスタンスになります。
映像研もまさにそんな感じで、自分たちが作りたいと思って制作アニメが誰かの心を動かし、映像研に依頼をして物語が進んでいきます。
そして、「したいようにする」という自分勝手でもないのが、とても道楽的なんですよ。物事を思い通りにしたいわけじゃない。道中を楽しんで、望む結果ではあるけど、予定通りではつまらないんですよね。道楽家は(笑)
「どうせやるなら」
もう一つ注目の歌詞は、
「どうせやるなら めんどくさくなろうぜ」
という部分です。
そう、「どうせやる」んですよ。やりたいことは(笑)
やりたいことだし、どうせやるなら、適当でも正しくでもなく、映像研の浅草氏がすぐに他のことに気を取られて道草するように、道草しながら進んでめんどくさくやるからこそ、生み出せるものがあるんですよ。それは、金森氏がうまく調整するからこそ成り立っているのですけどね(笑)
そして、「どうせやる」ということは、受け身に感じるところですが、「めんどくさくなろうぜ」ということは、主導的ですよね。
このバランスが大事なんだと思います。
受け身だけでもいけない。好き勝手だけでもいけない。避けられないものをそのまま受けてばっかりもきついし、避けてばっかりでも意味がない。
受け入れながらも自主的にやる意思を持つことが、道楽家としての矜持です。
今回紹介した「Easy Breezy」という曲は、中毒性のある曲で、映像研を見事に表現した曲です。そして、この作品はもちろん、この曲も道楽舎にとってとても親和性があり、紹介したい曲であり、道楽思考なのでした(^^)
誠に勝手ながら、道楽ソングに認定させていただきます!!
以前は、『天才バカボン』の名言「これでいいのだ」を取り上げました。
このように、道楽を表現する名言や名曲などを、今後も紹介していくので、お楽しみにしてくださいね!
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